
一昨日、読み終わりました。
映画を観て、感動したので、読み始めました。
映画とおなじところ、全く別なところ、とありました。
まるっと省略された部分が、詳しく描かれていて、映画では不信に思っていたところが、解消されました。
たとえば、俊介が、いなくなったとき、どのように過ごしていたかとか。その間、俊介は、最愛の我が子を亡くすことになります。その痛みがどれほどであったかと思います。
まるっと省略された人物もいます。
それは、映画の初め頃に登場した幼なじみの徳次です。
原作では、最後の方まで出てきて、喜久雄の支えとなり続けます。
違っている部分も、ありました。
一番印象的なのは、綾乃との関係です。
映画では、幼い頃を除いて、全く交流がないように描かれますが。
原作では、綾乃が結婚して、子供を生んで、喜久雄自身、孫との交流まで描かれます。
綾乃同様、俊介の一粒種となった一豊のその後も描かれます。
また、映画では、妻の彰子、ちらっと登場しただけで、でなくなります。が、原作では、最後まで、喜久雄に寄り添い続けます。
喜久雄が歌舞伎界に戻るきっかけをつくったのが、彰子の父でしたしね。
映画では、全然描かれなかったか、任侠との関わりも、原作では描かれます。
主人公の喜久雄が、義理人情に厚かったことが、強調されています。
映画で、喜久雄は、すべてを犠牲にしても、芸の道を究めたいと神様と取引します。そこは、原作にも描かれますが。
原作では、映画のように犠牲になったものが多いように描かれてはいないと思いました。
喜久雄は、家族との縁も深く、多くの人たちから、愛されていたと思いました。
歌舞伎のことは、全然わかりませんが、映画に出てきた演目と原作は、違っているのが多かったように思います。
映画と原作では、メッセージが異なるように受け取りました。
国宝になるまでの苦労は、同様に描かれたとは思います。
歌舞伎の舞台については、一度も観たことがないので、映画を先に観て、良かったと思いました。
原作を先に読んだ方が、映画を観たときの感想が気になるところです。